東京五輪の選手村として使用されたマンションが居住用物件として分譲され、その安価な販売価格から申し込みが殺到した話題の晴海フラッグ。
しかしこの晴海フラッグをめぐり、ネット民が一部の晴海フラッグ民を攻撃しているとの記事を見つけました。
私、この手の不毛な論争は3度のメシより大好きな性分で少々困っています。
と言うことで今回は、晴海フラッグ民がネット上で糾弾されるとされる「2つのこと」について書かれた記事を取り上げ、自分なりに感じたことについてとりとめなく話してまいります。
- 不動産歴20年のフリーランス
- 投資家(不動産14年、株式3年)
- 運用投資総額は約3,500万円
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- 晴海フラッグを巡るイザコザ
ぜひ最後までご覧ください。
晴海フラッグ民がネット上で糾弾される「2つのこと」・記事
さて、晴海フラッグ民がネット上で糾弾される「2つのこと」について、1つずつ見ていきましょう。
糾弾されること「1つ目」は?
まずは晴海フラッグ民が糾弾される「1つ目のこと」について。
ネット上でも話題になっていますが、当選した晴海フラッグ入居者(通称:晴海フラッグ民)に対する嫉妬心からなのか、糾弾する人も出てきています。
その1つが、いわゆる「転売ヤー」に対する批判です。
晴海フラッグは販売価格が極端に安かったため、購入した時点で最低でも4割から5割程度の価格上昇となっています。1億円の物件であれば、数千万円の利益になります。以前のブログに書いたように、まさに無料の宝くじです。
未入居のまま、転売する所有者も一定数おり、開発を行った大手不動産会社までグループ会社を使って節操なく転売マーケットに積極参入しています。
引用元:アゴラ
にしても、無料の宝くじとは言い得て妙ですね。
これは転売ヤーに過敏な一部ネット民だけの僻みに過ぎない気がしますが。
安く買って高く売るは商売の基本
晴海フラッグの転売が違法でない以上、単なる言いがかりに過ぎません。
この背景には、よほどのアンチ晴海フラッグ民が一定数存在するがゆえなんでしょうね。
糾弾されること「2つ目」は?
続いて、晴海フラッグ民がネットで糾弾される「2つ目のこと」がこう書かれています。
そして、もう1つの批判は住宅ローンを使って購入した物件を賃貸物件として貸し出しをしている問題です。
住宅ローンは投資用ローンに比べ金利が優遇されており、審査も通りやすくなっています。
自己の居住以外の目的で住宅ローンを借りた場合はローン契約違反となり、期限の利益を喪失します。つまり住宅ローンの即時返済を求められる可能性があるのです。
ネット上には晴海フラッグの登記簿謄本を全て取得し、ローン借り入れ状況と賃貸マーケットの物件を照らし合わせ、違法な借り入れを告発するインフルエンサーも出てきています。
引用元:アゴラ
これは晴海フラッグに関わらず、以前からタチの悪い不動産会社が使う手法(通称「なんちゃって」)です。
よく聞くのは、情弱で属性が良くない若者にフラット35でパンパンに借りさせたうえで、これまたしょーもないクソ物件にサブリースを付けて毎月ちょっとだけプラスになるようなスキームで売りつける例のアレですね。
わかってても、わかってなくてもこれはアウツ
晴海フラッグ民ともなると、それなりに属性の高い公務員やサラリーマンしか住宅ローンが借りられないでしょうから、さながら「エリートな本人主導版なんちゃって」と言ったところでしょうか。
記事を見て思ったことと、晴海フラッグ転売の実情
さて、晴海フラッグ民がネット上で糾弾される「2つのこと」についての記事を読みましたが、ここからは記事を通して感じたことと、晴海フラッグ転売について考えてみました。
所感
良くも悪くも晴海フラッグは存在感があって、話題に事欠きませんね。
私も仕事で晴海周辺を歩いて見まわったことがありましたが、晴海フラッグの立地も佇まいも何ひとつ魅力がわかりませんでした。
金儲けのツールに使われている感が…
以前の記事で晴海フラッグ投資を試算したところ、2,000万円くらいなら儲かりそうだなぁとは思いましたが、私は属性も悪いうえに投資手法として面白みに欠けるので、全く触手が伸びませんでした。
ただ、属性がそこそこでリスクをあまり取らずにサクッと稼げるのは間違いないので、この晴海フラッグ投資がそこそこ流行るのは自然な流れとも言えます。
しかし、お上のおカネの使い方には大いに疑問
晴海フラッグにしろ、かつてのシティタワー品川にしろ、異常な安値で分譲して転売ヤーが群がる構図からは、元をたどれば血税が垂れ流されている実態を見過ごせません。
ほんとしょーもないおカネの使い方を改めて、転売ヤーの群がらない健全な市場形成に寄与してもらいたいものです。
ところで晴海フラッグの相場は?
せっかくなので、晴海フラッグの相場を調べてみました。
レインズ上で確認できた晴海フラッグの成約実績は全11件。
晴海フラッグ成約坪(3.3㎡)単価:378万円~530万円
転売を開始して間もないことから成約価格にバラツキが見られますが、2024年に入り坪単価500万円前後で推移しております。
分譲時の平均坪単価が360万円くらいのようなので、40%弱の値上がりと言ったところですね。
ちょっと羨ましい
私のように高額の住宅ローンを借りられない人からすると、これはシンプルに羨ましいですね。
一部ネット民のように晴海フラッグ民を攻撃対象にまでしませんが、もし自身が不遇な状況にあったとすれば私がそうなるのもあり得ない話ではないかもしれません。
勝どき駅からも遠く、現状は価格面においてもパワーカップルの手が届くギリギリのところなため、いっそうの上昇を続けることは難しいと感じますが、晴海フラッグは当面いまの水準で高止まりするのではないでしょうか。
晴海フラッグ民がネット上で糾弾される「2つのこと」レビュー・おわり
私、難しい話はよくわかりませんが、晴海フラッグ界隈の問題は新築販売時の安価な価格に尽きると感じます。
相場の価格で売ることが最も公正で平等だと思うんですが、きっといろいろ大人の事情があるんですかね。
東京五輪のレガシーだのなんだの言われましたが、結局のところ金儲けのツールに過ぎない現状と、それに僻む人たちの醜い争いが切ないものです。
ま、私にはまったく関係のない話なんですが……今度、日本政策金融公庫にでも相談してみようかな。
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