晴海フラッグはマネーゲームの様相、家族名義・関連法人など…規制をかいくぐって複数応募か・レビュー

不動産投資
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不動産業界は晴海フラッグの話題に事欠きません。
周辺相場より割安に売り出された晴海フラッグは瞬く間に争奪戦となり、転売益を狙う投資家たちにより中古市場も活況を呈しています。

あまりの反響から東京都は1人2戸までと購入制限を設けたものの、あの手この手を使って複数の住戸を手に入れようとする投資家が多数いる模様。
こうなると本来の居住目的で購入したい顧客までが買えなくなり、晴海フラッグはまさに転売ヤーに締め出された状態と化しています。

今回はそんな晴海フラッグの現状について特集した、楽待のYouTube動画を視聴して感じたことをまとめていきます。

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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,500万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 2024年春の晴海フラッグの現状

ぜひ最後までご覧ください。




晴海フラッグはマネーゲームの様相、家族名義・関連法人など…規制をかいくぐって複数応募か・本編とあらすじ

まずは動画本編と簡単にあらすじをまとめてみました。

晴海フラッグはマネーゲームの様相、家族名義・関連法人など…規制をかいくぐって複数応募か・本編

こちらが晴海フラッグを特集した楽待のYouTube動画です。

東京オリンピックが開催される前、世間的には「晴海の選手村跡地はオリンピックの負のレガシーになる」との論調が多かった晴海フラッグ。

あの辺鄙な立地に数千戸もの大規模マンションを開発分譲すると想像しただけで、行政もデベロッパーも戦々恐々になる気持ちもよく理解できます。
さらに新型コロナのパンデミックにより東京オリンピックは延期することとなり、ますます暗い影を落とした晴海フラッグが、まさかマネーゲームの賭場に変貌するとはあのとき誰が想像したでしょうか。

にしても、より多くの晴海フラッグのお部屋を購入するために家族名義で人数分応募とか、関連会社を駆使して応募を増やすとか、スーパーで「特売品!おひとり様2個まで」に家族総出で【2個×家族人数分】買おうとするセコさに通じるところが愉快ですねww

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体裁なぞ構わん、ということですね

晴海フラッグはマネーゲームの様相、家族名義・関連法人など…規制をかいくぐって複数応募か・あらすじ

不動産専門家の牧野氏の解説によれば、本来東京都が分譲するマンションは一定期間の転売禁止とか、法人の購入を禁止するとか、何かしらの購入制限を設けることが多いらしいです。
しかしこと晴海フラッグに関しては、オリンピックの負の遺産と批判されるのを恐れた東京都と、開発分譲を手掛ける民間企業の弱腰姿勢が相まって、破格の安値かつ購入制限なしに売り出したことが、今回のマネーゲームを招いたと指摘します。

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両者の気持ちはよくわかる

これだけ格安に分譲される晴海フラッグを、世のハイエナどもが放っておくわけがありませんww
現在は1人2戸までと購入制限が設けられたものの、マネーゲームの猛者どもからすればシロウトの参入を阻み逆に買いやすくなったのでは、と。

投資家が入り乱れての争奪戦となった晴海フラッグの最高倍率は、なんと驚愕の266倍。
これじゃあ本当に晴海フラッグに住みたい人でもなかなか手に入らないですよね。

手に入るのは、投資家による価格調整後

新築時の価格なら買って住みたいのに、転売で価格が1.5倍になったものを買う気にはなれないものです。
東京都も住宅購入者も、まさに投資家の手のひらで踊らされているかのようですね。

所感と日本人の行動について

ここからは動画を視聴して感じたことについて、思うままにまとめていきます。

所感

何かと批判されがちの晴海フラッグですが、私の感想はただひとこと。

いっぱい売れ残るよりはマシじゃね?

結局のところどういう展開であっても、一定の批判は付きまとうもの。
大量に売れ残っても「税金でムダなもの作りやがって😠」と批判されるでしょうし、今回のような事態を招いても「われわれの税金を何だと思ってんだ😠」と、言い方は違えど同様に批判されるでしょう。

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であれば、景気がいい感じの方がマシ

私も不動産転売を少々経験してきましたが、結果的に相場よりも安く売り出してしまって購入の申し込みが殺到したり、「これはイケるっしょ」と自信満々に売り出しても閑古鳥と、思い通りにいかないことも多いです。
ましてや晴海フラッグ規模となるとさらに予想は難しく、むしろ保守的に考えるほうが普通だと思いますよ。

強いて言うならば牧野氏の指摘するように、購入申し込みが過熱し始めたころにもう少し厳しい購入制限を設けるとか、あるいは販売価格を引き上げるのが得策だったように感じます。
ただただ、その無策ぶりには呆れますね。

所詮はお役人

まぁ役所というのは「出る杭は打たれる」とばかり、晴海フラッグがマネーゲームの場と化すに至っても、事なかれ主義が蔓延して有効な手立てをとろうとしない土壌があるように感じます。
何なら役人自身がそのマネーゲームに参戦してそうですww

国からのおこぼれに群がる人たちが増殖中?

晴海フラッグにしろ、新型コロナの給付金にしろ、この手の案件に群がる人たちが年々増えている印象を抱くのは私だけでしょうか。

単に可視化されただけという意見もあるでしょうが、インターネットやSNSの拡散によって投資や小遣い稼ぎをしたい人が増加しやすい環境が形成されているのは間違いないはずです。
加えて国や都道府県が相手なら目に見える被害者がいないことも、それを助長しているのかもしれません。

こんな日本に誰がした

少子高齢化による将来への不安から、少しでも多くのおカネを手元に確保したい気持ちはわかるし、普通の労働だけではたいして稼げないのもわかります。
かと言ってリスクをとって大きく張るのも怖いし、より堅くそれなりに稼げる手法に魅力を感じるのでしょうか。

新型コロナ初期のマスクしかり、「他人が困っていても自分の稼ぎにさえなれば良い」という風潮には少しもの寂しさを覚えますね。
もう少しゆとりをもって、おおらかに生きていきたいものです。

晴海フラッグはマネーゲームの様相、規制をかいくぐって複数応募かレビュー・おわり

にしても、晴海フラッグがこれほどの話題になるとは思ってもいませんでした。
周辺相場よりも2~3割安い価格で分譲されれば、そりゃあ駅から離れていても欲しいですよね。

かつてのシティタワー品川のように、購入後5年間は転売禁止にすれば良かったと思いますよ。
でもそしたらさすがに販売は鈍化したんですかね…難しいものです。

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