立ち退き迫る黒服の男たち・嫌がらせ恐怖“家族分断”も…“地上げ”不動産会社を直撃・レビュー

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「地上げ」と聞くと、まるで昭和の遺物のような響きを憶えます。
しかし令和の現代においても、地上げ目的で嫌がらせ行為を働く不届き者とそれに苦しむ善良な小市民が存在する現実もあるようです。

今回は東京練馬でまさに現実に起きている、地上げを目的とした数々の嫌がらせ行為を報じたニュース動画を見て、現代の嫌がらせ行為の実態とその問題について考察します。
あまり「地上げ」になじみのない方に、決して他人事でないことを認識いただけると良いかな、と思います。

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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,000万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 地上げ目的の嫌がらせ行為の実態とは

ぜひ最後までご覧ください。




立ち退き迫る黒服の男たち“地上げ”不動産会社を直撃・本編とあらすじ

まずは動画の本編とあらすじについて書いていきます。

立ち退き迫る黒服の男たち“地上げ”不動産会社を直撃・本編

こちらがYouTube動画の本編です。
20分近くと長めの視聴時間ではありますが、ぜひご覧ください。

いやぁ~、住民側の目線からするとシンプルに恐すぎますね。
これまで平穏無事に暮らしていた家から突然「出ていけ」と脅され、それを断るや「借りたものは返せ」と言われなき張り紙を貼られて、家の周りは白い幕で囲われた挙句、日中は監視されるわ夜はライトで照らされてドンチャン騒ぎされるわで、もう気が狂っちゃいますよ。

この嫌がらせに耐えかねた一軒の家の奥様が、自ら命を絶つまでに至ったこれらの行為は本当に許せません。
嫌がらせから逃れるように家を出たがっていた奥様とここに留まる覚悟を示した旦那さん、お互いにとって悲劇の結末を迎えました。
こうなることなら旦那さんも「妻の意向を汲んでおけば…」と、後悔してもしきれないことでしょう。

立ち退き迫る黒服の男たち“地上げ”不動産会社を直撃・あらすじ

今回の地上げ事件の舞台は東京練馬区。
練馬駅からほど近い閑静な住宅街で、不動産会社A社による悪質な地上げ目的の嫌がらせ行為がたびたび行われていました。

もともとここは地主が持っていた複数の借地人が暮らす広大な敷地でしたが、地主が亡くなったため相続が発生、最終的にその敷地をA社が取得したことから、嫌がらせ行為が始まりました。
過去2年にわたり行われた嫌がらせ行為は、以下の通りです。

  • 家の前に「借りたものは返せ」と張り紙
  • 黒服が住民を監視
  • 外出時につきまとう
  • 家のまわりを白い幕で覆う
  • 夜は投光器(ライト)を向けてくる
  • 深夜のバーベキュー

この黒服の男たちについて、A社の幹部は同社の従業員であることを認めています。
なお、幹部によると張り紙は近所の誰かが貼ったものであり、外出時のつきまといや投光器は偶然、白い幕は境界位置の確認のため、深夜のバーベキューは近隣住民とのふれ合いを目的としているそうです。

もう、お話にならん

このA社の姿勢で嫌がらせ行為をされ続けるとなると、早めに逃げたほうがいいんですかね。
何とも報われない世の中で嫌になります。

事件の本質と感想

ここからは動画を見て感じた事件の本質と感想についてお話しします。

事件の本質

この事件は、明らかに不動産会社のA社が諸悪の根源であることは言うまでもありませんが、感情に流されずに考えると、地主(仲介業者)の責任も大きいのではと感じます。

違法な地上げを前提として成り立つ取引だった

つまりA社が買い取った今回の土地はその一部が借地権付きの底地であり、このままでは借地人がいる以上、その土地利用には大きな制限があります。
そのため、単純な更地の評価に比べて相当のマイナス評価になることは想像に難くありません。

A社に売却した前所有者(地主)も、おそらく今回の土地が本来は二束三文でしか売れないことを認識しつつも、違法な地上げを前提に利益を見込むA社の好条件に目がくらんで取引したと言えるかもしれません。
もし地主側がそれを認識していたとすれば、地主も共犯の片棒を担いでいると言うのは暴論でしょうか。

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どこまで認識していたかは不明ですが…

百歩譲って地主側がA社の素行を認識していなかったとしても、取引の間に入った仲介業者はA社に売る危険性をじゅうぶん認識できたはずと推察できます。

所詮は仲介業者も同レベルか

このA社による立ち退きトラブルはすでに露呈していたと思われることから、地主や仲介業者、行政などでA社との取引回避や対策ができなかったことが悔やまれます。

所感

ただ一言、「こんな輩とは絶対に関わりたくない」だけですね。

今回は借地人だったことが背景として大きく、つまり地主と借地人という密接な個別関係においては、その関係が良好なときは問題ありませんが、関係が悪化したときや名義変更したときに突然トラブルが勃発します。
ましてや相手が今回の不動産会社A社のような反社的プロ集団の場合は、違法スレスレ(もしくはアウト?)で連日嫌がらせ行為を続けてきますし、民事どうしの紛争であれば警察の介入も限定的と思われます。

正義の神様はいないのか

このような輩による地上げ目的の嫌がらせ行為は避けられないのでしょうか。
嫌がらせ行為を100%回避するのはできないにしても、気を付けることとしての自衛はこれくらいかもしれません。

まとめ

できるだけ権利関係のスッキリした物件に住む

ん~、か弱い自衛策ですね😅

立ち退き迫る黒服の男たち“地上げ”不動産会社を直撃・おわり

同じ不動産業界に携わる身として、本当に情けないニュースでした。
A社、地主、仲介業者のみがメリットを享受し、まったく無関係な小市民が被害を被る、というあってはならない構図が令和の現代に起こっているとは驚きです。

A社の経営者も幹部も従業員も、こんな社会の●●はホントこの世から消えてほしいですね。
久しぶりに腹の立つ事件でした…たまにはもう少しクスッとなる微笑ましい記事を書きたいものです。

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