家賃回収の仕事は「モグラたたきゲーム」、家賃保証会社のシゴトを元従業員が語る~レビュー

不動産投資
この記事は約6分で読めます。

ドラマや漫画の世界で見かける家賃の回収業務。
ちょっと怖いお兄さんが玄関ドアの前で大声で怒鳴り散らしたり、「体で払え」と女性入居者に迫ったりしていますが、果たして現場はどうなっているのでしょうか。

今回は家賃保証会社の元社員がインタビューに回答する形式のYouTube動画を視聴して、家賃回収の現場やそこで働く社員の実像について理解を深めました。
不動産オーナーであれば、きっと興味深い動画内容になっていることでしょう。

ブログ運営者
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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,500万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 家賃保証会社の勤務実態

ぜひ最後までご覧ください。




家賃保証会社のシゴトを元従業員が語る・本編とあらすじ

まずは楽待のYouTube動画の本編と、かんたんなあらすじをまとめてみました。

家賃保証会社のシゴトを元従業員が語る・本編

こちらが楽待のYouTube動画の本編です。

私たち不動産オーナー側からすると家賃保証会社の存在は本当にありがたく、家賃回収の大変さがわかっているだけに、社員の皆さんの苦労もよく理解できます。
平気で家賃を滞納する、家賃が払えないのは自分のせいじゃないと開き直る…こんな輩を相手にするのはマトモな人ほどストレス以外の何物でもありません。

私も過去に自主管理している物件の家賃回収を経験し、かなり精神を消耗したことがあります。
その経験から属性の良い入居者が好むような、できる限り家賃を滞納されにくい物件を購入のポイントに見据えるようになりましたから。

家賃保証会社のシゴトを元従業員が語る・あらすじ

今回の動画に登場するのは、家賃保証会社で10年以上勤務した元社員の0207(にがつなのか)氏。
社員時代の0207氏は1ヶ月で数百組もの家賃滞納者を相手に、家賃回収をしていたようです。

それだけの滞納者を相手に回収するとなると相当神経をすり減らすような気もしますが、やはり慣れは恐ろしく、あくまで事務作業のように淡々と行う、と0207氏。
そりゃあ毎日毎日、滞納者のくだらない言い訳やら言い逃れを真剣に聞いたところで、時間のムダですからね。

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でも孤独タヒの後始末はやっぱりきつい

家賃の回収業務は淡々とこなす家賃保証会社の社員ですが、やはりタヒ体の処理はイヤな人も多いようです。
0207氏いわく、処理した日の夜に飲み会があると、髪に付着したタヒ体の匂いで周りの人に嫌われないか不安になるようでした。

処理した日に飲み食いできる精神は見習いたい

私は処理できないでしょうし、仮に処理をしたらしたでその日は食欲が湧かない気がします。
処理のほかにも、どちらかと言うと社会の底辺で悩み、苦しみながら生きる人たちに接し続けなければならない家賃保証会社の大変さがよくわかりました。

動画を視聴して感じたこといろいろ

家賃保証会社の動画を視聴して、想像以上に大変な仕事であることがわかりました。
ここからは私の所感と、家賃滞納にまつわる対策について考えていることをお話しします。

所感

家賃保証会社の業務は詳しく知りませんが、調べてみると家賃の回収方法に一定の縛りはあるようです。
インターネットで検索すると貸金業法が適用されるケースも見受けられるようで、以下のような回収方法は違法行為となる場合もあるようです。

違法行為となる可能性のあるケース
  • 早朝および深夜の時間帯の訪問・電話による督促
  • 勤務先への訪問・電話による督促
  • 玄関ドア等への張り紙による督促
  • 長時間の居座りによる督促行為
  • 玄関ドアのカギを交換する等の督促行為

これだけ見ると、朝7時頃出かけて夜9時頃帰ってくる生活の人はほぼ無敵じゃないかと。
確かにやりすぎはダメかもしれませんが、なぜこれほどに家賃滞納者に甘いのか、私には理解に苦しみます。

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過度な借主保護が間違った方向で運用されている

日本の借地借家法は【貸主=強者であり悪、借主=弱者であり保護の対象】という、おおよそ令和の現代ではなじまないスタンスのまま維持、運用がなされて続けています。
そのため日本では借主は必要以上に強く保護され、貸主(家賃保証会社含む)と借主の間のパワーバランスは著しく不均衡と言わざるを得ません。

家賃を滞納するヤツはク●だ

賃貸物件を借りていた時代の私は家賃滞納なんぞ考えたこともなく、むしろ不動産オーナーになって家賃を滞納された側です。
その立場からして、家賃を滞納するヤツは本当に許せないですし、悪質な滞納者に対してもっと強烈な回収方法が認められるようになってほしいものです。

家賃の滞納をできる限り回避するには?

私は過去に家賃を滞納されたことがある、と書きました。
そのとき借主に対する取り立てがすごいストレスで、「できる限り家賃を滞納されないようにする方法」を考えたものです。

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「中の上」より上の家賃を取れる物件を狙う

これは肌感覚ですが、家賃を滞納しがちな借主は家賃そのものの設定が安い傾向にあります。
家賃が安いということは、借主の多くは収入も少ないはず。

低収入の背景はマトモな職に就いていなかったり、コミュ力が劣るのか仕事が長続きしなかったり、それなりにしっかりした要因があります。
家賃が安い物件を持つと、それら属性の悪い借主にしか選ばれないため、家賃滞納問題が起きる可能性が高まるんですね。

少しでも属性の良い借主に選ばれる物件を持つ

そのため、私はエリア相場の「ちょっと高めの家賃設定」で戦える物件を、購入するポイントのひとつに考えています。
属性の悪い人とは、ハッキリ言って絶対に関わりたくありませんから。

何年か前に関西で家賃を滞納し続けて強制退去させられたことを逆恨みし、関東までレンタカーでやってきて貸主を刺殺した痛ましい事件もありました。
私たちは家賃を滞納されにくい物件を選ぶととともに、貸主の住所は借主に知られないようにするなど、自分の身は自分で守る努力が大切ですね。

家賃保証会社のシゴトを元従業員が語るレビュー・おわり

過去、家賃保証会社の別の特集動画を見たときですが、家賃の滞納は家賃の安い物件に多く発生し、高い家賃を支払っている人が実質的に家賃保証会社の利益に寄与していると聞きました。
どの世界もそうですが、やはり「持たざる者」は失うものがないぶん無敵で、それゆえ非常に厄介な存在です。

いまは家賃保証会社が私たちオーナーの権利を守るため動いてくれますが、先ほども述べたように、いびつな貸主と借主のパワーバランスが必要以上に家賃保証会社へ負荷をかけています。
「契約上の義務を履行し、その対価として権利を主張する」という、基本中の基本が守られる世の中になって欲しいと切に願います。

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