「長期で不動産に投資すると、どれくらいの収入になる?」
「不動産価格を買うタイミングがわからないなぁ…」
老後2,000万円問題に端を発し、さかんに報道される貯蓄から投資へのスローガン。
巷にあふれる「3年で資産〇億円を作った不動産投資法!」みたいな書籍を見てもケタが違い過ぎて、もう少し身近な収益金額を知りたいですよね。
そんな悩みに応えるべく、今回は不動産歴20年・中古ワンルーム投資家歴14年(購入5件、売却3件)が実際に10年中古ワンルームに投資した結果を解説します。
- 不動産歴20年のフリーランス
- 投資家(不動産14年、株式3年)
- 運用投資総額は約3,000万円
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- 東京のワンルームを10年保有した結果
ぜひ最後までご覧ください。
実録・東京のワンルームを10年保有した結果
まずは購入したワンルームの基本スペックと、10年間の収益について公開します。
ワンルームの基本スペック
私が2011年5月に購入した中古ワンルーム(正確には1DK)のスペックは以下の通り。
物件所在地 | 東京都世田谷区 |
交通 | 東急東横線のとある駅徒歩15分くらい |
建築年月 | 昭和50年代半ば |
総戸数 | 30~50戸 |
管理費・積立金 | 約15,000円 |
購入金額 | 780万円 |
2011年6月から2021年5月をもちまして、丸10年保有したことになります。
購入当時はまさに東日本大震災が発生し、その混乱のさなか。
フクシマ第一原発事故が世界中の注目を集め、日本オワタ的ムードが蔓延していた時期の購入でした。
気になる10年間の収支は?
10年間に受け取った賃料収入から管理費や固定資産税、運営中にかかった経費を引いた概算がこちら。
プラス約580万円(税引き前)😊
内訳はこちら。
受け取った賃料 | 約810万円 |
管理費・積立金 | ▲約170万円 |
固定資産税等 | ▲約48万円 |
その他費用 | ▲約12万円 |
この10年を表面利回り10%以上で運営でき空室も3ヶ月程に抑えたため、物件購入価格の約75%を回収し終えました。
また、2013年頃から始まった異次元の金融緩和(通称アベノミクス&黒田バズーカ)により不動産価格が上昇したため、将来のキャピタルゲイン(売却益)も期待大。
2022年10月現在も引き続き賃貸中ですが、あと3年もすれば全額回収できそうですので、負けなかった投資結果と言えそうです。
買う時に考えたこと
不動産を購入するときは、あれこれ考えてしまうもの。
私がこのワンルームを購入したときの思いを2つ紹介します。
買いのタイミング
人の行く裏に道あり花の山。
これは株式投資の格言で「利益を得るためには、他人とは逆の行動をとらなくてはならない」というもの。
私がこのワンルームを買ったのが2011年5月。
当時は東京でも放射能汚染のマスコミ報道に神経をとがらせ、不動産は売れるうちに売って現金化を急ぐ人たちもいました。
築年数の古いマンションほど買い手がつきにくく、一部投げ売りに近い雰囲気も。
結果的にはあのタイミングで買って大正解。
この先、株価大暴落や不動産バブル崩壊の局面が来ることもあるでしょう。
人の行く裏に道あり花の山、そんなときは冷静にチャンスを狙いたいものです。
最悪を想定しておく
最悪のシチュエーションを想定しておくこと、これはすごく大事です。
私にとって想定できる最悪のシチュエーションとは、買い手・借り手とも不在で売ることも貸すこともできず、空室のまま所有し続ける状態です。
地方のボロ家と同じ図式ですね
そんなときは。
自分で使う
自宅からそう遠くない立地だったため、セカンドハウスやトランクルーム代わりに使えばいいやと思っていました。
私が投資エリアを自宅から近い距離に絞っているのは、こんな思惑もあるんです。
東京のワンルームを10年間保有した結果・おわり
10年間東京のワンルームに投資した結果をご覧になってどうお感じになりましたか?
「意外と儲かるんだなぁ」「スピード感には欠けるね」「建て替えの問題もあるし長期保有は不安かな」など、人によって受け止め方も様々かと思います。
今回の記事が不動産投資(とりわけワンルーム投資)を検討している方にとって、今後の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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