イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回”  2400万円詐取か・レビュー

イトーヨーカ堂と言えば、イチ時代を築くも現在は凋落真っただ中にいる老舗スーパー。
そんなイトーヨーカ堂にあたかも没落企業にふさわしい、何ともやるせない気になるニュースが流れてきました。

それはイトーヨーカ堂の元社員が7年にわたり計755回のカラ出張を行い、総額2,400万円を会社から詐取したというもの。
年数はともかく回数に至っては日本記録を樹立したんじゃないですかねw

今回はイトーヨーカ堂の元社員によるカラ出張事件を通して思ったことや、その背景について考察していきます。

この記事を読むと、以下のことがわかります。

ぜひ最後までご覧ください。

イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回” ・本編とあらすじ

まずは『イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回” 』のニュース動画本編とあらすじをみていきます。

イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回”  ・本編

早速YouTubeのニュース動画を観ていきましょう。

- YouTube

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www.youtube.com

別の報道によると、捜査官が武田容疑者の自宅に張り込み逮捕、手錠をかけられた瞬間の動画まで流れています。
ここまで用意周到な逮捕劇だと、会社側としてはずいぶん前から武田容疑者のカラ出張を認識していたものの、相当の期間を泳がされて、その後ものほほんとカラ出張を続けた氏のア●さ加減も満開ですね。

※2023年10月22日追記
YouTube動画でこの事件が一斉に削除されていることに気付きました。
理由はいったい何でしょうか…。

イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回”  ・あらすじ

「TBS NEWS DIG」のニュース記事がこちらです。

スーパー大手イトーヨーカ堂の元社員が、いわゆる“カラ出張”の手口で新幹線のチケットを不正に発券し、だまし取ったとして逮捕されました。 イトーヨーカ堂・元社員の武田信晴容疑者（57）は去年1月、青森などへの架空の出張申請をしたうえ、イトーヨーカ堂の関連企業の旅行会社から新幹線チケット24枚、およそ19万円分をだまし取った疑いがもたれています。 警視庁によりますと、武田容疑者は全国の店舗改装の打ち合わせ名目として、あわせて755回の“カラ出張”を申請し、チケットを換金するなどして、およそ2400万円をだまし取ったとみられています。 社内調査に対し、武田容疑者は「生活費や趣味に使っていた」と話しているということです。

「TBS NEWS DIG」YouTubeチャンネルより引用

計755回のカラ出張で2,400万円ということは、カラ出張1回あたり平均31,788円をだまし取ったということですね。

しかも7年にわたるカラ出張だそうで、年100回を超えるその回数はすさまじい限りです。
武田容疑者はイトーヨーカ堂の店舗の内装を指示するマネージャーのポストに就いており、出張回数そのものは違和感のない立場のようです。

これだけダマし通せたということは、武田容疑者がそれなりの策を弄して事に及んだか、イトーヨーカ堂という会社がア●なのか…。
ま、でも普通に考えればイトーヨーカ堂に問題があるんでしょうね。

ニュースに触れての感想とサラリーマン観

今回のニュースを観て思ったこと、加えて中高年サラリーマンにありがちな体質についてまとめてみます。

所感

このニュースを観たときに思ったこと…それはずいぶんセコい人だなぁと。
1年あたりだまし取った平均額が340万円ですが経費(？)もあるでしょうし、確かに生活費やコンサート代で消えてしまいそうな金額ですね。

武田容疑者には、いまから約30年前に青森県住宅供給公社で元経理のA氏が14億円以上のおカネを横領し、うち約11億円をチリ国籍の女性に貢いだ彼の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいです。

せっかくなので、青森事件のA氏のその後の顛末を書いておきましょう。

Aは山形刑務所に服役し、2016年に満期出所後、公益社団法人日本駆け込み寺の経理を担当していた。

しかし、2019年5月23日号の週刊新潮によると、「2019年3月8日以降、行方をくらまし、金庫に入っていた約7万円が見当たらないほか、使途不明金が14万円あることも判明したと報じた。週刊新潮の取材に対し、Aはお金の持ち逃げ疑惑を否定し、青森県への返済についても、「余裕ができたら、月1万円ずつでも払おうと思っているが、生活に余裕がないので法的に問題ない」と述べている。

Wikipediaより引用

やはりクズはクズのままでしたねw
日本駆け込み寺も、まさかのA氏に経理をやらせちゃダメでしょww

閑話休題、1回あたり数万円のチケットをシコシコ換金して、カラ出張がバレないような仕組みを考え、実行し続けたその努力を他に向けたら、武田容疑者は何かしら成功できたのではないでしょうか。
人が思いつかないアイデアをひねり出しては他者を出し抜き、時として周囲を驚かす大胆さを持ち合わせているようですから。

でも、金額は別にしても、こういうことしてるサラリーマンって多いですよね。

中高年サラリーマンの悲哀

武田容疑者もおそらく出世ルートからは脱落しているものの、年次でそれなりのポジションにいたことでしょう。
でなければ、こんなカラ出張が7年もバレずに続けられるはずもありません。

先日、前の職場で常習的なサボりがバレてクビになった元同僚の記事を書きましたが、カラ出張やサボり、不正な経費申請など会社をダマしておカネを引っ張る行為は、おカネ目的ももちろんあるのでしょうが、精神的愉楽を覚える側面もあるんでしょうね。

出生街道からは完全に外れ、これから先もある程度見えている。
若い社員は昇格・昇給の可能性も大いにあるが自分にその道はない以上、年次で築いたポジションを活かしてこいつら(若い社員)よりラクして実質的な収入を上げてるんだぜ…みたいな。

せっかく会社に守られているサラリーマンなのだから、ここまで盛大に会社を裏切ってはダメですよ。

イトーヨーカ堂の元社員逮捕  7年間で“カラ出張755回”・おわり

カラ出張、横領とこの手の事件は毎年必ず発生しますね。

おカネが欲しいなら本来は人一倍の思考と努力が必要なのに、安易に悪事を働き小銭を稼ごうとする。
1回うまくいくとクセになり、発覚するまで続けてしまう…。

私のような零細フリーランスに縁遠い世界ということもあって、この行動はやっぱり理解できませんね。