リアル銀行の口座を持たない法人経営者にとって、毎月の社会保険料の納付は案外面倒なものです。
それは毎月送付される納付書の「納付番号」に規則性がなく、毎回封筒を開けて番号を確認しなければ納付できないからです。
そんな面倒な社会保険料の納付でしたが、ついにとあるネット銀行で2024年4月から社会保険料の口座振替に対応してくれるとのニュースがリリースされました。
そのネット銀行とはGMOあおぞらネット銀行です。
今回はリアル銀行や信用金庫の口座を持たない法人経営者、ならびにこれから法人設立を検討している人向けに、私の利用しているオフィス形態や銀行について解説していきます。
- 不動産歴20年のフリーランス
- 投資家(不動産14年、株式3年)
- 運用投資総額は約3,500万円
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- マイクロ法人運営について
ぜひ最後までご覧ください。
マイクロ法人の実態と運営
まずは私がマイクロ法人を設立した背景と、運営実態について明らかにしていきます。
私のマイクロ法人の実態について
私は2023年8月にマイクロ法人を設立しました。
マイクロ法人を設立した理由は、社会保険料の削減のためです。
法人設立の理由が理由なだけに、その運営費用は低コストでなければなりません。
そのため、レゾナンスでバーチャルオフィスの契約をし、法人所在地は新宿区の住所を借りています。
自宅では管理規約に抵触する恐れもある
本来は自宅を法人所在地にするのがベストな選択肢ですが、あくまで自宅マンションは居住専用であり、事務所としての使用は認められていません。
まぁ、仮にそうしてもおそらく問題は発生しないのでしょうが、レゾナンスは会費が1ヶ月990円と低価格だったこともあり、バーチャルオフィスを契約した次第です。
レゾナンスでは1ヶ月に1回、法人宛ての郵便物をまとめて自宅に転送してくれます。
この転送費用が1回につき200円なので、実質の会費は1ヶ月1,190円ですね。
レゾナンスを半年ほど利用して特に不満もないため、この低価格が維持される限りは契約を継続していこうと考えています。
これまでは社会保険料の納付に難あり
レゾナンスでは1ヶ月に1回郵便物を自宅に転送してくれると書きましたが、転送手配日は毎月末の水曜日と決まっています。
最近は郵便局の配達に時間がかかるようになり、水曜日に投函すると概ね翌週月曜日に到着することが多いです。
ここで問題になるのが、社会保険料の納付期限。
社会保険料の請求書は毎月23日か24日あたりにバーチャルオフィスへ届きますが、その納付期限は月末最終日です。
最終水曜日が遅い月は納付が間に合わない
2024年2月を例に挙げると、2月28日水曜日に転送してくれた社会保険料の納付書が手元に到着したのが、3月4日の月曜日でした。
すでに納付期限を過ぎている
これを回避するにはレゾナンスのスポット転送という、いつでも郵便物を転送してくれるオプションサービス(別途500円)を利用する必要があります。
でも社会保険料の支払いのためだけに都度500円を支払うのもモヤっとしますし、納付が数日遅れても平気だという話を聞いて、月末までの納付はこだわらなくなりましたが、それでもなんだか後ろめたさもあったりしました。
ネット銀行とリアル銀行
私の利用するバーチャルオフィスでは社会保険料の納付に難がありますが、2024年4月からはそれも解消できそうです。
ネット銀行の社会保険料の納付について
都市銀行や信用金庫では社会保険料を口座振替できるため、便利です。
それに比べてネット銀行は口座振替ができず、毎月シコシコと社会保険料を納付しなくてはなりません。
私のようなバーチャルオフィスを借りて運営している法人の場合、銀行はもちろん信用金庫も口座開設ができません。
こうなると必然的にネット銀行で口座開設するのですが、私の場合はGMOあおぞらネット銀行1行のみでした。
2024年4月からGMOあおぞらネット銀行では社会保険料の口座振替に対応
そんななか、ついにGMOあおぞらネット銀行が社会保険料の口座振替に対応するとの嬉しい知らせが。
これはマジ嬉しい
これからはいちいち月末月初に納付の手続きをすることなく、社会保険料の納付はほったらかしにしておいてOKになります。
法人設立後、この社会保険料の納付は半年ほど「面倒くさいなぁ」とずっと思ってやってきたことなので、ストレスもかなり軽減されますね。
まずます遠のくリアル銀行との距離
私は20代の就職時からリアル銀行ではみずほ銀行を利用してきました。
そのため引き落としや税金などはすべてみずほ銀行の口座から支払っています。
年々ネット銀行を利用する比重が高くなっている
しかしこの5年ほどは新しく引き落とす口座をみずほ銀行ではなく、ネット銀行に設定することが多くなってきました。
振込手数料が高い
振込みの際は主にネットバンキングを利用していますが、みずほダイレクトは振込手数料が高いため、まず使いません。
みずほダイレクトは振込金額が3万円以上の他行宛て振込手数料は320円。
これに比べてGMOあおぞらネット銀行の個人口座では他行宛ての振込手数料は1回目無料、2回目以降も75円と破格です。
さすがにここまで差がつくと、ネット銀行を利用しない手はありませんね。
銀行通帳の有料化や高額な振込手数料など、リアル銀行は富裕層向けにシフトしていて、私のような一般庶民を相手にしない方向に舵を切っているのかもしれません。
とあるネット銀行さん、ついに社会保険料の口座振替が可能になる模様・おわり
GMOあおぞらネット銀行は私のような零細マイクロ法人でも口座開設ができるうえ、どんどんサービスを充実させていて好感が持てます。
有人店舗を構えないぶん顧客へのコスト転嫁が小さく、当たり前と言えばそうなんでしょうけど、体現しているところはあっぱれですね。
都心マンションや高級車、高級腕時計が富裕層にバンバン売れるのと同じ、リアル銀行とネット銀行とではその立ち位置を今後もどんどん離していくのでしょう。
そこに「頑張ってリアル銀行と付き合いたい」と思わない私はダメなんですかね…よくわかりませんが。
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