「国民健康保険料って高いよなぁ…」
さまざまなモノの値段が上がるなか、月数万円の国民健康保険料の負担がさらに重く感じます。
少子高齢化が進む以上、この先国民健康保険料が上がることはあっても、絶対に下がらないことは容易に想像ができ、陰欝な気分にもなりますよね。
そんな状況のなか、ついに2023年私は法人を設立して国民健康保険から脱退することに決めました。
今回は40代中年フリーランスが法人の設立を検討し始めた理由から実際に設立した手続き、運営および決算までの軌跡を記したいと思います。
- 不動産歴20年のフリーランス
- 投資家(不動産14年、株式3年)
- 運用投資総額は約3,000万円
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- マイクロ法人の設立と運営について
ぜひ最後までご覧ください。
法人の設立にあたり考慮することは?
※マイクロ法人設立記をはじめから読むにはこちらから
自分ひとりのマイクロ法人とはいえ、れっきとした法人を立ち上げることに違いはありません。
ここからは会社設立にあたり、ひとつひとつの項目を見ていきましょう。
法人設立で決めること
法人は4つの種類(株式・合同・合資・合名)がありますが、私の場合は対外的な信用力を必要としないマイクロ法人のため、費用と手間のかからない合同会社一択です。
比較的手間のかからない合同会社といっても、決めることは多々あります。
- 会社名
- 事業目的
- 本店所在地
- 事業年度
- 出資金の金額
- 社員
- 役員
まずは1.会社名。
マイクロ法人は特に他人の目に触れないので何でもいいのですが、将来の方針変更により表に出る可能性もゼロではありません。
ちゃんと考えますか…🤔
2.事業目的については、後で追加もできるそうですが余計なコストがかかるようです。
今回メインの株式投資に加え、現在個人事業で行っている不動産業を移す可能性もありますので、幅広い業種を記載しておきましょう。
3.本店所在地は自宅にします。
4.事業年度と5.出資金はそれぞれ複合的な観点で決める必要があるため、のちほど詳述します。
6.社員と7.役員については私1人です。
銀行口座
法人の銀行口座は使い勝手とコスト重視で選びます。
ネット銀行は口座維持費が無料で、振込み手数料は各行で設定が異なります(2023年3月現在)。
銀行名 | 楽天 | GMO | SBI | paypay |
同行 | 52円 | 無料 | 無料 | 55円 |
他行3万円未満 | 159円 | 145円 | 145円 | 160円 |
他行3万円以上 | 229円 | 145円 | 145円 | 160円 |
振込手数料だけを見ると、GMOあおぞらネット銀行か住信SBIネット銀行のどちらかですね。
現在楽天銀行とGMOあおぞらネット銀行は個人の口座を持っていますので、毎月の報酬の支払いを考えると、GMOあおぞらネット銀行の口座開設がよさそうですね。
私のマイクロ法人個別戦略について
さて、マイクロ法人の設立に当たり事業年度と出資金については、個別で最適解を詳細に検討する必要があります。
事業年度
事業年度は自由に設定できますので、私のマイクロ法人事業の特徴を加味して、できるだけ有利に設定したいところです。
私の場合は、以下の特徴を考慮する必要がありますね。
- 兼個人事業主のため個人での確定申告も要す
- 決算期には保有株式の含み損益をいったん計上
- 株式の配当入金が6月と12月に集中
一般に3月決算の法人が多く税理士費用が嵩む傾向にあること、また2~3月は個人事業主としての確定申告があることから1~3月決算は避けるがベターですね。
また決算期の保有株式の含み損益が、法人ではいったん確定損益として計上しなければいけないことも重要なポイント。
これには本来いろんな戦略がとれると想像するのですが、当面は決算のタイミングで保有する株式を全決済して様子見します。
株価の年間アノマリーではセルインメイ(sell in May)という言い伝えの通り、例年5月頃から株価が下がり秋口から反転上昇して年末ラリーに突入する傾向があります。
もろもろ勘案すると、期初の段階で配当が期待できアノマリー的にも株高傾向にある10月若しくは11月決算が良いのではと感じました。
出資金の原資となる区分2号の売却のタイミング次第ですが、早ければ10月末決算にて11月1日付でマイクロ法人を設立したいですね。
出資金(運用資金)
まず前提として消費税免税業者としてスタートする必要がありますから、出資金は1,000万円未満です。
そのうえで、私にとって最適な出資金(運用資金)を決めなければなりません。
現時点での全体像は、ざっくり以下の通りです。
年間売上げ | 年間報酬 | 年間経費 |
600,000円 | 550,000円 | 100,000円 |
私の拙い株式投資の月間成績(こちらをクリックしてご覧ください)を見てもらえばわかりますが、期待できる運用利回りはせいぜい年10%。
売上げ60万円を上げるには、運用資金として600万円が必要となります。
ただし個人の運用分はNISA口座を除くと、一律20.315%の所得税・住民税・復興税が控除されたものです。
法人口座は税引き前の利益計上ができるため、運用資金は500万円でも年間利益60万円をじゅうぶん狙えそうですね。
まさに、取らぬ狸の皮算用
以上から証券口座に500万円と、報酬や経費の支払い用に普通口座100万円を合わせた、出資金600万円でスタートします。
マイクロ法人設立記~事業年度と資本金~・おわり
マイクロ法人は売上げ規模も小さく将来の成長性もないことから、法人設立といってもどうも力が入りませんね。
今後も、夢も希望もないマイクロ法人の設立作業を淡々と進めていきます。
次は区分2号の現金化のタイミングでマイクロ法人を設立し、銀行口座の開設の様子について更新していきます。
いったんマイクロ法人設立記は間が空きますが、少しお待ちください!(つづく)
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