「そろそろワンルームのフルリフォームが必要?」
「他の大家さんはリフォーム工事をどこまでするのかなぁ…」
所有物件が空室になるたびに、多くの大家さんが頭を悩ませるであろうリフォーム工事。
築年数の経過したワンルームは現代の入居者ニーズに合っておらず、本来は大がかりな工事が必要と分かっていてもどうしたら良いか判断しにくいですよね。
そんな悩みに応えるべく、今回は中古ワンルーム投資家歴14年(購入5件、売却3件)の私が実際にワンルームのフルリフォーム工事をした実例を解説します。
- 不動産歴20年のフリーランス
- 投資家(不動産14年、株式3年)
- 運用投資総額は約3,000万円
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- ワンルームのフルリフォーム工事のポイント
ぜひ最後までご覧ください。
ワンルームのフルリフォーム工事の実例
空室に伴い、期間1ヶ月半を要してワンルームのフルリフォーム工事を行いました。
総額220万円(税込)の費用を投じた私のリフォーム実例をご紹介します。
まずこちらが、私の所有するワンルーム(正確には1Kかな?)のビフォー間取り図。
1980年代前半に建築されたワンルームで、設備はすべて新築当時のまま。
老朽化した全設備を新しく交換し、かつ現代の入居者に好まれるよう大がかりな改修工事を行います。
今回のリフォーム工事のポイントは以下の点。
- 3点式ユニットバスの分離
- 和室を洋室へ
- 利便性の向上
- 洗濯機置場を室内に移設
結構悩みましたね…
そして考え抜いた挙句のプラン図が、こちら。
それでは、各ポイントを掘り下げて解説していきます。
3点式ユニットバスの分離
3点式ユニットバスとは1980~1990年代にかけて採用された浴槽・洗面台・トイレの3点が一体となった設備。
浴槽が独立してないため仕切りのカーテンにカビが生えやすく、さらに洗面台とトイレが窮屈で使いづらいことも入居者にとって絶大な不人気を誇ります。
3点式ユニットバスの浴室・洗面台・トイレをそれぞれ独立させるのが理想ですが、もともとワンルームは狭いうえ、かつ今回は角部屋で窓があるため困難と判断。
結局私の最終決定はこちら。
手前のミニキッチンをギリギリまで小さくしてトイレを独立させるのが精いっぱいで、独立洗面台までは置けませんでした。
その代わり当初の3点式ユニットバスの広さで浴槽+洗面台となりましたので、圧迫感もなくなりました。
また、トイレには温水便座とシャワー機能を導入しました。
和室を洋室へ
今回のワンルームは入居者に不人気の和室のため、洋室に仕様を変更します。
タタミをフローリングに、ふすまを洋風の建具に交換しました。
フローリングと建具は万人受けするブラックチェリー柄を採用し、明るさをサポ―トするダウンライトを4基設置。
旧押入れ部分についても開閉式のクローゼットと可働棚に分離し、収納スペースの利便性を向上させました。
管理規約にフローリングが制限されている場合もある
利便性の向上
最近のひとり暮らしはあまり自炊しないと聞きますので、キッチンは思い切ってサイズを限界まで小さくしました。
結果まな板を置くスペースがなくなったため、ガスコンロをIHクッキングヒーターにしました。
まな板置場としても使ってね、ということ
また、ブーツを履く女性もターゲットにすべく既存の下足入れを撤去した後、扉はなくして奥行きを広げた靴用の可動棚を設置。
このほうが使い勝手もよく、扉の設置コストを浮かせられるため一石二鳥ですよ。
トレンドに合わせて、あると好まれるものを広くしたり、あまり使わなそうなものを小さくしたりと工夫しました。
(断念)洗濯機置場を室内へ移設
間取り図に記載はありませんが、今回はバルコニーに洗濯機用の電源と排水溝があります。
バルコニーに洗濯機置場があると、騒音に気を使って早朝や夜間に洗濯しにくいとの理由から入居者に好まれません。
また洗濯機は屋内用に設計されており、故障が発生しやすいという説もあるそうです。
ただし今回のケースで室内に洗濯機置場を移設するとなると、排水の関係でキッチンや浴室の近くにしか設置できませんが、そんな空きスペースはどこにもないです😢
希望をすべて取り入れるのは難しい。
優先順位をしっかり決めて「やること」「あきらめること」を決めよう。
ワンルームのフルリフォーム工事の実例・おわり
私が実際に行ったワンルームのフルリフォーム工事の実例をご覧になってどうお感じになりましたか?
「何となくポイントがわかった」「やっぱり今風に作り変えなきゃね」「取捨選択が大事か…」など、人によって受け止め方も様々かと思います。
今回の記事がワンルームのフルリフォーム工事を検討している、または参考までに知識を得ておきたい方々にとって、今後の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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