【東京のマンション価格が高すぎる件】新築マンションは1億オーバー?もう庶民は買えません

気になるNEWS
この記事は約5分で読めます。

「東京の新築マンションの平均価格が、バブル期を超えて史上最高値を…」
首都圏のマンション価格が高騰しているとの景気の良いニュースをよく耳にします。

いちおう自宅マンションを持っている私にとって、新築マンション価格の上下動はあまり気にしていませんが、近所の新築マンション建設現場を通りかかった際に少し気になったため、調べてみようと思い付きました。
場所は東京・世田谷で小田急線沿いの、どちらかと言うと庶民が集うこの街の新築マンションは果たしておいくら万円なのでしょうか。

そんなわけで今回は東京・世田谷で新築マンションの販売価格と、高騰するマンション価格の背景や問題点を考えてみます。

ブログ運営者
ブログ運営者
  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,000万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 高騰する新築マンションの背景

ぜひ最後までご覧ください。




新築マンションの条件と販売価格について

東京・世田谷の新築マンション

私の生活圏内、東京・世田谷にて新築マンションが売りに出ています。
住友不動産×住友商事×日鉄興和不動産、3社JVのその名は「レジデンスコート世田谷桜丘」。

スミフさんよ、少なくとも「羨望」の場所ではないと思うが…。

レジデンスコート世田谷桜丘の最寄り駅は小田急線の千歳船橋駅徒歩7分と遠くはないものの、環八沿いで小田急線の高架も近く、隣は焼肉屋という何とも言えないビミョーな住環境です。

このように東京・世田谷で新築販売されるマンションは、駅から遠かったり大通り沿いのものが多く、あまり惹かれる立地はありませんね。
しかもデベロッパーは大手財閥ばかりで、販売価格もそれなりに強気です。

気になる販売価格は?

私のような零細中年フリーランスは相手にされないでしょうから、モデルルームに行ってません。
というより、問い合わせても相手にされない可能性大です。

ですので、しかたなくマンションコミュニティ(通称、マンコミュ)で情報を探ってみました。
マンコミュで呟かれるレジデンスコート世田谷桜丘の販売価格は、75㎡の3LDKで1億円くらいの模様。

ついに世田谷で普通のマンションも億ションですか…(*´Д`)

私は20年以上世田谷に住んでおり、いまの自宅マンションを2011年に購入しましたが、75㎡で1億円とは信じられないほどマンション価格が上がりましたね。

しかもマンコミュ情報によると、売れ行きも悪くないとか。
パワーカップルであれば手の届く範囲で、新築マンションの供給も減っている今なら、少し高くても売れちゃうんでしょうね。

肌感覚では2010年頃の新築マンション価格が6,000万円くらい、2020年頃で8,000万円くらいでしたので、特にこの5年くらいの価格の伸びがえげつないです。

ブログ運営者
ブログ運営者

買い替える気もおカネもないワイにとっては無風

マンション価格高騰の背景と問題点

これほどまでに価格高騰を続ける新築マンションですが、低金利と円安だけではないはずです。
いったい背景には何があるのでしょうか。

昭和の住宅すごろくの逆流が起きている

私たちロスジェネ世代にとって、マイホームは「昭和の住宅すごろく」から「令和のマンションブーム」への過渡期に手に入れたものでした。

私と同世代でも東京23区内のマンションを買う人、郊外の戸建や大規模マンションを選ぶ人、に二分されます。
やはり前者は共働き家庭が多く、後者は旦那さんの一馬力が多い傾向ですね。

まとめ

つまり、昭和の住宅すごろくの逆流が起きている

昭和の住宅すごろくでは東京都内の団地から始まり、郊外の戸建へと買い替えるのがゴールでした。
郊外は全方位に広がるため、選択肢はほぼ無限大。
そのため、住宅価格の値上がりも限定的だったように思います。

しかし今は東京のマンションがトレンドのど真ん中です。
東京は狭いゆえに人が集まれば、当然に価格は上がります。

さらに昭和の住宅すごろくと令和のマンションブームの時代背景の違いにも注目する必要があり、前者は一馬力で高金利、後者は共働きで低金利、という点です。

一馬力で住宅ローン5,000万円を期間30年、金利3%で借りると月々の返済額は21万円。
それに対し、共働きで住宅ローン1億円を期間35年、金利0.4%で借りると月々の返済額は25万円。

そりゃ、上がるわな

今後の見通しと問題点

この低金利が続く限り、東京のマンション価格が下がることはないでしょう。
仮にちょっとくらい金利が上がっても「都心」「駅近」「大規模」のような好条件が揃っているマンションは、高値圏を維持すると思います。

ちなみに世界の主要都市の中心部は富裕層しか住めない、と言われます。
良し悪しはともかく首都圏もそのようになりつつあり、港区や渋谷区などの都心6区で供給される新築マンションはもう中流家庭では手が届かず、よくて外周区にしか新築マンションを買えない時代なのかもしれません。

むしろアベノミクス前が異常だったのかも

新築億ション連発の恩恵からか、わが家の周りを見渡しても築20年以内の70㎡ファミリータイプの中古マンション価格が7,000万円~8,000万円で取引されるようになりました。
資産価値が上がったのは嬉しい反面、若い方にとって住宅購入のハードルが上がっている現状には複雑な気持ちです。

ただでさえ税金や社会保険料の負担が増えて可処分所得が減るなかで住宅価格が上がるとなると、ますます結婚や出産、育児をあきらめる若者が増えることが懸念されます。
これは少子化をさらに加速すると思われ、マジで何かしらの対策が必要かと。

例えば住宅ローン金利は年齢によって上下(若い人ほど金利優遇)すると、若い人が有利にマイホームを買えるようになって面白いかもしれませんね。

ブログ運営者
ブログ運営者

若者が希望を持てる社会になってほしい

新築マンションは1億オーバー?もう庶民は買えません・おわり

令和になり、マイホームの捉え方を根本から考え直す時期なのでしょう。
東京の新築マンションは庶民には買えるものではない、という冷酷な現実を私たちは受け止めなくてはなりません。

まぁでも幸いにしてカーシェアリングやフリマサイトなどの台頭で、中古品に抵抗がない人も増えています。
築古マンションや空き家も増えている現状、住宅ストックがふんだんにあるのも事実で、これらを有効活用しつつ、庶民に手が届くような選択肢が増えるといいですね。

スポンサーリンク

コメント