ブラック企業を辞めてFIREするも…、資産運用に失敗し「FIREを卒業した」57歳投資家の苦悩・レビュー

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「早くFIRE生活したいなぁ…」
早期退職して優雅な生活を謳歌していると見られがちなFIRE民ですが、必ずしもそうとは言い切れないようです。

ある程度まとまった資産を築き、投資収入で生活費を賄うのがFIREな生き方なのですが、そもそも資産が棄損したり、収入が途絶えるリスクは常に抱えます。
ましてや中高年になるとマトモな就職先はありませんし、つい消極的にサラリーマン生活を細々と続けていく選択も現実的かもしれません。

今回はFIRE生活を続けられなくなった中年男性2人の楽待記事を観た、FIRE生活歴3年の私ならではのレビューをしていきます。

ブログ運営者
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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,000万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • FIRE卒業した人、しない人

ぜひ最後までご覧ください。




「FIREを卒業した」57歳投資家の苦悩・本編とあらすじ

まずは楽待記事の本編と簡単なあらすじから。

「FIREを卒業した」57歳投資家の苦悩・本編

早速、今回の動画を観てみましょう。
音声で聞けない環境の人もいらっしゃると思うので、文字で起こした記事はこちらでどうぞ。

この楽待さんのYouTube動画のサムネがインパクト大ですよね。
ただ言葉として「FIRE卒業した」と書くより、「FIRE退場した」と書くほうが正確かと思いますが。

あらすじ

YouTube動画に登場する「FIRE退場卒業」したのは、50代男性のおふたり。

1人目は緒方さん(57歳)。
緒方さんは兼業大家で60歳までサラリーマンを続けるつもりでしたが、極度にストレスのかかる職場に嫌気がさし、思い切って前倒しでFIREしました。

退職して1年ほどはFIRE生活を満喫していた緒方さんでしたが、感染症の流行により単身者向け物件の空室が目立ち始め、修繕費用も積み重なって不動産経営に暗雲が立ち込めます。
事態を打開すべく緒方さんは株式投資やFXなどに手を出しますが、資産を増やすどころか1,000万円の損失を被ってしまい、あえなくFIREを卒業する羽目に…。

勝負師なスタンスは嫌いじゃない

2人目は梶橋さん(53歳)。
旅行会社の管理職(年収900万円)で大家歴14年の梶橋さんは、感染症の流行に伴い業績が悪化した勤務先の希望退職に応募し、FIRE生活に入ります。

「せっかくFIREしたから」と家事にも積極的に挑戦した梶橋さんでしたが、どうも奥さんのやり方に合わないためか、夫婦間で家事を巡り関係が悪化し始めます。
さらにその後、所有するRC物件の雨漏りの修繕費用が1,000万円ほど必要になることが判明した梶橋さん、「働けるうちは働こう」とついにFIREを卒業したのでした…。

ブログ運営者
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梶橋さんは有能っぽい

「FIREを卒業した」57歳投資家の苦悩・レビュー

本編を観たところで、現役の立場からFIRE生活と卒業について感じたことを書いていきます。

所感

私も感染症の流行をきっかけにそれほど準備せずにFIRE生活に突入した1人として、なんだか身につまされる記事でした。
いちおう私のFIRE生活ももうすぐ3年が経ち、いまのところFIRE卒業は考えておりません。

では、私がFIRE生活が続いている理由を考察してみたいと思います。

  • 無借金経営
  • 分散投資
  • 細々とした事業所得

私の収入は投資による収益と事業所得(軽労働)の2本立てです。
不動産投資に関して規模は大したことありませんが、無借金ですのでデッドクロスする可能性は限りなくゼロに近いと思われます。

また、私は不動産以外に株式にも投資しますが、どうあっても1,000万円も負けることはありません。
1,000万円もの損失が膨らむ前に、緒方さんは自身の投資理論を立て直せなかったのでしょうか。

私は株にしろFXにしろ勝つ確率は2分の1、かつ振り幅はイコールだと思っているので、思考を重ねた結果100万円損する覚悟が持てるほどの勝算が見出せれば100万円の利益を狙いにいきますが、覚悟がなければ手はお膝ですね

さらに投資以外に業務委託やら何やらで、毎月数万円から十数万円は安定して事業所得がありますので、そもそも再就職するという選択肢はありません。

まとめ

借金は少なく、分散投資しつつ収入にプラス㌁を

結局FIREっていいの?

緒方さんと梶橋さんは同じ「FIRE卒業」と言うには、状況がかなり異なっています。
「FIRE」と聞くと、とかくおカネの話になりがちですが、快適な日常生活を送るメンタルの安定さも同じくらい重要だからです。

緒方さんはいったん資産形成プランを組み立て直せれば、いつかは優雅なFIRE生活に戻れますが、梶橋さんは根が深い問題を内包しているかもしれませんね。

「亭主元気で留守がいい」はこの世の真理

昭和の夫婦関係は【夫=仕事、妻=家庭】と完全分離することで、夫は家事しない&妻は働かないという共依存で互いの自己主張を抑え込めました。

しかし現代は共働きが主流となり、夫婦ともに仕事も家事もこなせる能力が求められます。
したがって、FIREと関係なく夫婦間で家事にかける時間やおカネの配分で揉める家庭も多いことでしょう。

梶橋さんの場合は逆に考えると、奥さんが職場に来て旦那さんの仕事ぶりに指図したりダメ出しされるとウザく感じるはず。
やはりお互いのパーソナルスペースはしっかり守って、共有すべき点は話し合って役割分担をはっきりさせることが大事ですね。

ブログ運営者
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まぁ、それが難しいんですけど…

最後にFIRE生活3年を経過した、私から含蓄ある言葉を残してお別れしましょう。

メンタル面ではFIRE生活って案外キツい

「FIREを卒業した」57歳投資家の苦悩・おわり

いかがでしょうか。
FIRE生活って確かに気楽な面もありますが、常に資産の保全と収入を考える必要もあり案外落ち着かないものです。

単身者はともかく、これまで仕事で不在だったおじさんが毎日家にいて、あれやこれや口と手を出しだすとハッキリ言ってウザいだけですし。
FIREしても軽労働してほどよく留守にしつつ家事も適度に取り組み、奥さんや子どもに対してつかず離れずの距離を保つ…いやぁ~FIRE生活って難しいですね
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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