【ビッグモーター】不正発覚後も“ノルマ達成を指示” “罵倒LINE”の削除も開始か・レビュー

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次から次と企業の不正ニュースが報道されています。
今回は中古車販売大手のビッグモーターが、組織ぐるみで保険金の不正請求をしていたとの疑惑です。

20年以上前に不動産業界に足を踏み入れた私の感覚として、営業会社は多かれ少なかれこのような不正な営業手法を採っていると思いますし、売上げ規模を急拡大しているところほど、ブラックな営業をしているはずです。
そしてこのような不正疑惑が報道されると出てくるのが、「俺は悪くない、むしろ被害者だ」とする現役の営業マンや店長の証言。

今回はビッグモーターの保険金の不正請求を巡る、経営陣と現場の関係やその問題が起こる背景、解決方法について考えました。

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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,000万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 不正な営業手法がなくならない理由

ぜひ最後までご覧ください。




【ビッグモーター】不正発覚後も“ノルマ達成を指示”・ 本編とあらすじ

まずは動画の本編と、簡単なあらすじから見ていきます。

【ビッグモーター】不正発覚後も“ノルマ達成を指示” ・本編

早速、ビッグモーターのパワハラ事情を公開した動画本編を観ていきましょう。

私が不動産営業マンとしてデビューした20年以上前はLINEもなく、上司からの罵詈雑言を身をもって直接受け止める方式でしたが、どっちがマシですかね。
直接言われるのも堪えますが、やっぱり文字として残るほうがイヤかもしれません。

これくらいの「罵詈雑言」を、少しスパイスを効かせたあいさつ程度にしか感じない私は、完全にズレた部類に入っているのでしょうか。
皆さんのご意見を伺いたいものです。

【ビッグモーター】不正発覚後も“ノルマ達成を指示” ・あらすじ

今回のビッグモーターを巡る一連の報道では、お客さまから預かった車を故意に傷つけて修理し、多額の保険金を不正に請求した疑惑がもたれています。
すると現場からは、売上げを上げるため経営陣からの威圧的な言動があり、不正な手段とわかっていながらもやらざるを得なかった、との発言が出てきました。

売上げノルマを達成できないと、店長は「降格」となり月収35万円から100万円減の大幅な減俸処分を喰らうようです。
動画内で現役店長が明かす「降格」と呼ばれる基準は以下の通り。

  • 3ヶ月連続で前年比割れ⇒降格
  • 役員巡回日に「出迎えが遅い」「挨拶ができない」⇒降格
  • 同じく役員巡回日に整理整頓がされていない⇒降格
  • 配布必須のチラシが商談席にない⇒降格

何だかどこかの組事務所みたいな基準もあって面白いですね。

さらには幹部からの威圧的なLINEまで暴露されてました。

「ふざけた報告すんな ボケクソが!!!!!」
「返答もできねーなら店長おりろ ボケが」
「隠ぺいごまかすなら営業してろ ボケが」

それにしても「!」を5個も打つなんて、幹部もちょっとチャーミングじゃないですかw
「!」がないほうがちょっと怖い印象を持ちそうですよ。

問題が起こるメカニズムと回避する方法について

営業会社では手を変え品を変え、この手の不正な営業手法は後を絶ちません。
このような事態はなぜ起きるのか、また発生を回避することはできないのでしょうか。

問題が発生する背景は?

最近騒がれたオープンハウスの住宅ローン不正利用にしろ、ちょっと前のスルガ銀行の不正融資にしろ、問題の根っこの部分は同じに見えるんですよ。

一家の大黒柱であるがゆえ、圧力やパワハラに耐えなければならない

ビッグモーターも不動産会社も、原則として土日・祝日は仕事です。
そのため結婚して子どもが生まれれば、保育園は日・祝日が休みのため、自然と奥さんが専業主婦になるパターンがほとんど。
となれば、当然に収入面の一家の大黒柱は旦那さんだけとなります。

一家の大黒柱が経営陣に狙い撃ちされただけの話

そのような状況で簡単に仕事を辞めることはできないし、仮に転職するにしても収入は下がる可能性が高いため、家族の理解は得られにくいと思います。
売上げ至上主義の経営陣と、圧力やパワハラから逃れるため不正な手段で売上げを作る現場…どっちもどっちですが、何だかやるせない気になりますね。

この問題は回避できるのか

一連の報道をみるとビッグモーター経営陣が悪、という構図に見えますが、少なくとも私には現場で働く従業員のほうが悪いように感じます。

経営陣が売上げを追求するのは当たり前

仮に圧力やパワハラがあったとしても、売上げを上げるために不正したのはあくまで現場であり、イヤなら会社を辞めればいいだけです。
先に述べたように、専業主婦の奥さんに子どもがいればそう簡単に辞められない事情は理解できますが、その環境を選択したのは、ほかならない自分です。

私は結婚前は土日・祝日が仕事の不動産営業マンでしたが、結婚してほどなく水曜と日曜休みの会社に転職し、夫婦共働きの体制を維持しました。
一時的に収入は減りましたが、その後子ども2人にも恵まれ、慣れない家事育児に悪戦苦闘しつつも仕事をこなし、それらをする必要のない専業サラリーマンと比較をされ続け、歯を食いしばりながら耐えた期間もありました。

ブログ運営者
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あのときは辛かった…

想像してくださいよ。
営業マンが10数名いるなかで、私だけが共働きで子どもを育てているんです。

私を除く皆は仕事オンリーの生活で、そんななか同じ勤務環境で売上げを競うんですよ。
業務時間以外はすべて自由に過ごせる同僚と、毎日の朝と夜に加え休みの日は家事育児にすべての時間をささげる私。
いやぁ、あれはあれで本当にしんどかったです。

まとめ

夫婦共働きを維持すべし(こっちも辛いけど)

【ビッグモーター】不正発覚後も“ノルマ達成を指示” ・おわり

決して経営陣の肩を持つわけではないですが、「イヤだから辞める」という社員が続出しないのは大きな問題です。
ビッグモーターに限らず、ブラック営業会社は結果さえ出せば給与やボーナスが多くもらえる環境は大きな魅力ではないでしょうか。

給与やボーナスが多くもらえるということは、入社そのものが難しい一流企業を除けば、それなりに営業ノルマに対する圧力が強いのは当然のこと。
その環境に身を投じたのは自分だし、自身が辞めるに辞められない家庭環境を作りながら、「圧力だ、パワハラだ」と叫ぶのも何だか違う気がします。

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