【損なの?得なの?】国民年金保険料の支払い5年延長案と受給額アップを考える

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「国民年金保険料の支払いを60歳から65歳までに延長する案が…」
少子高齢化が止まらないこともあって、年金を支払うのも貰うのもどんどん先延ばしになるのは既定路線で、別に驚きもしませんね。

実際60歳で定年退職を考えていた中高年世代にとっては、老後の生活費に影響が及ぶ問題なだけに、働き方にも再考を迫られる人がいてもおかしくありません。
そのうち65歳が70歳までになるんでしょうし、本当にイヤになっちゃいますよね。

今回は国民年金保険料の支払いを5年延長する案について、1本の動画とともに約3年半の期間を国民年金に加入した者として感じたことをお話ししていきます。

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  • 不動産歴20年のフリーランス
  • 投資家(不動産14年、株式3年)
  • 運用投資総額は約3,000万円

この記事を読むと、以下のことがわかります。

  • 国民年金保険料の支払い5年延長案について

ぜひ最後までご覧ください。




5年延長案をめぐる報道動画を視聴して

5年延長案の是非を巡る、1本のYouTube動画を視聴しました。
まずはこれに絡めて考えていきましょう。

「【年金】ヒトは何歳まで働くのか?老後に低賃金は厳しすぎる?」を視聴して

ABEMA Primeの国民年金の支払い期間延長に関する討論番組を視聴しました。

この番組はエンタメありきで、経済評論家・森永氏も台本通りに周りを煽っているとは思いますがw、国民年金の捉え方は若者と高齢者でかなり違っているように感じます。

現在50代でサラリーマンをしている世代は、まだバブル崩壊後の終身雇用・年功序列が世にはびこっている時代に社会人デビューをしており、若いときは現代ほど中途採用の流動性は高くありませんでした。
従って就職先によっては理不尽な環境で働かされ、やっとの思いで60歳が見えてきたところ、勝手にゴールポストを動かされるのが納得できないとの論調もじゅうぶん理解できます。

若い世代は気力・体力ともに充実しているのに加えて、転職や起業への心理的ハードルが低く、かつ年金そのものへの期待値もはじめから低いこともあってか、5年延長案へのアレルギーがないのでしょう。

若者と高齢者で反応が違って当たり前

5年延長は損なの?得なの?

動画の中で1点気になったことがあります。

それは5年延長により約100万円が負担増となることに激オコの森永氏に対して、検討部会の構成員でもあるたかまつ氏曰く「将来貰える年金が約8千円増えるため、10年もすれば元が取れる」と発言したことです。
真偽はともかく、男性と女性で考え方が分かれるところだな、と感じました。

2023年度国民年金保険料:月額16,520円
負担増:16,520円×60ヶ月(5年間)=991,200円
受給増:8,000円×120ヶ月(10年間)=960,000円

あまり性別で決め付けるのは良くないですが、男性は100万円あれば自分のためにすぐ使いたい。
女性は将来が不安だから100万円は散財せずにとっておいて、人生の終盤で細々と切り崩したい。

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永遠にかみ合わない…

年金の受給開始は65歳からですが、これもいずれ70歳開始になるでしょう。
70歳からプラス8千円貰えても「何だかなぁ…」と思いますし、実際プラテンするのは80歳4ヶ月目からww

この後私の考えも書きますが、私は完全に森永氏側ですね。
まだ60歳の時点でスパッと100万円使って豪遊したほうが、人生に華を添えられる気がしますよ。

おカネは若いときに使うからこそ価値がある

所感と人生観について

ここからは、つい最近まで国民年金に加入していた私がこの5年延長案について思うことについて、あれこれお話ししていきます。

所感

この5年延長案について検討部会で反対する者がいなかったこと、世間の反発の声もそれほど大きくないことから、もはや決定事項と思って差し支えないでしょう。
これに対して思うこと。

どうでもいい

私は40代半ばのロスジェネ世代であり、先ほど述べた通り、若者の気持ちも中高年世代の気持ちもどちらも理解できます。
若者と同様、将来貰える年金なんて期待してないし、すでに気力・体力が若いときと比べて若干低下していることを認識しているため、いつまでちゃんと働けるか不安もあります。

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どうでもいい、というより影響が少ない

幸いにして私は個人事業主でありながら法人も持っているため、国民年金は加入しておりません。
働き方に関して別にストレスはありませんので、60歳で引退したいとも思いませんし。

ただし仮に私がサラリーマンで勤務先がブラック企業だったとしたら、この5年延長案は地獄だったかもしれませんね。
そういう意味では年齢関係なく、どんな制度改正があったとしても、普段から備えておくことの重要性を再認識させられました。

そろそろ生き方を見直そう

この手の話を聞いていつも不思議に思うことがあります。
それは、なぜ「充実した老後」が前提なのだろうと。

人生は言うまでもなく若いときにこそ価値があるのであって、枯れた老後のために若いうちからガマンしたり、過度な節制をするのは人生を毀損しているようにしか思えません。
常に前向きに全力で生き抜いた結果、仮に老後貧乏になったとしても、それはそれで満足のいく人生なはず。

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医療が充実しすぎ&情報が拡散されすぎ

これだけ高齢者ばかりになるともはや長寿は社会悪と言ってもよく、充実した老後を前提とする風潮だからこそ若いときからリスクをとるチャレンジ精神が芽生えにくくなっています。
みんなが先のことばかり考えて不安になっているのは、健全な社会とは思えません。

テレビやインターネットで「●歳のときから~で、●歳になると~なります。その対策は…」という情報があふれ、みんなが躍起になってその対策に追われる…平和だからと言えばそれまでですが、もっと1日1日にスポットを当てて、自分の人生で1番若い今日という日を大切にしたいものです。

まとめ

今日タヒんでも後悔しないような気持ちで1日を充実させよう

国民年金保険料の支払い5年延長案と受給額アップを考える・おわり

人口ピラミッドが富士型のような高齢者が少なく若い世代の多い国であれば、年金制度は盤石なんでしょうけど、現代と将来の日本においては持続不可能な制度であることは一目瞭然です。
シルバー民主主義と揶揄されるわれらがニッポンにおいて高齢者を敵に回す改革は行われにくく、当面はガチャガチャとマイナーチェンジを繰り返して、無理やり既存の制度を維持していくんでしょうか。

40代の私はこの先たかが知れていますが、今の子どもたちが大人になる頃はどういう国になっているんでしょうか。
少なくとも「生きた時間の長さ」よりも「生きて何をしたか」という観点で日々暮らすように子どもたちを教育していきたいものです。

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